講座詳細

近代パリ物語

  お申込みは終了いたしました。

講  師鹿島茂

かしま・しげる
1949年、神奈川県横浜市生まれ。東京大学大学院人文科学研究博士課程修了。
1991年『馬車が買いたい!』でサントリー学芸賞、96年『子供より古書が大事と思いたい』で講談社エッセイ賞、99年『愛書狂』でゲスナー賞、2000年『職業別パリ風俗』で読売文学賞を受賞、他著作多数。共立女子大学教授を経て、2008年より明治大学国際日本学部教授。専門は19世紀フランス文学。

日時・会場
日程: 2013年7月3日、10日、17日、24日、31日
8月7日、21日、28日、
9月4日、11日 (8月14日を除く毎週水曜日)
時間: 18:45~20:45 (講義1時間半、質疑応答30分)
会場: 日本経済新聞社 東京本社10階会議室
定員: 60名 ※定員に達し次第、申し込みを締め切らせていただきます。

受講料 52,500円(税込)
※受講料の支払は、お申し込み完了後、振込でお願いいたします。
振込先等の詳細は、申し込み時にご登録のメールアドレス宛にお送りする完了メールでお知らせします。

講座内容

「近代社会」を生み出したともいわれる19世紀のパリ。今われわれが自然に接している生活文化や社会の基盤が次々と誕生し、パリジャンたちは、さまざまな芸術文化や産業消費革命を謳歌しました。
この講座では、バルザック、ゾラ、プルースト、モーパッサン、ヴィクトル・ユーゴーなど19世紀フランスの文豪たちの作品を紐解きながら、パリの歴史、パリの生活文化、パリの社会について学びます。

パリ、都市の成り立ち 『レ・ミゼラブル』のパリ パリ万博とエッフェル塔
消費革命社会の誕生 鉄道の誕生、ブルジョワたちはリゾートへ パリの人間模様~バルザック『人間喜劇』
街が芸術 エンタテインメントの街 近代パリの思潮~サン=シモンとフーリエ
食欲の街、パリ~バルザックの食卓、ゾラの胃袋    

パリ、都市の成り立ち

「皇帝は、私に一枚の地図を示された。その上には皇帝ご自身の手で、工事の緊急度に応じて、青、赤、黄、緑の四色に、開通すべき新しい通りが塗り分けられていた。」(『回想録』ウージェーヌ・オスマン、鹿島茂訳)
皇帝ナポレオン三世の執念/オスマン男爵の手腕/通りが生み出す文化/ローマ古代都市とパリ/下水道/ごみ処理

▲ 講座一覧に戻る

『レ・ミゼラブル』のパリ

「ジャン・ヴァルジャンは、ガヴローシュに近づいて、『かわいそうな奴だ』と小声で言い、それから独り言になって『腹を空かせているのだ』 そして五フランの貨幣を子供の手に握らせてやった。」(『レ・ミゼラブル』ヴィクトール・ユゴー、西永良成訳、筑摩書房)
革命~六月革命・七月革命/王政復古と市民社会/生活/宗教 『レ・ミゼラブル』考・ドラクロワの『7月28日ー民衆を率いる<自由の女神>』/伝播・ミュージカル・映画から子供向けの本まで

▲ 講座一覧に戻る

パリ万博とエッフェル塔

「ついに君はこの古くさい世界に倦きた 羊飼いの娘 おおエッフェル塔よ・・・・」(『地帯』アポリネール、窪田般彌訳)
ユートピアとしての万国博覧会/新技術・発明ぞくぞく/エッフェル塔論争

▲ 講座一覧に戻る

消費革命社会の誕生

「「あっ、あれ、お店なんだわ!」一瞬の沈黙のあと彼女はようやく口を開いた。それは、ミショディエール街とヌーヴ=サン=トギュスタン街が出会うところにあるマガザン・ド・ヌヴォテだった。」(『ボヌール・デ・ダム百科店』ゾラ〜『デパートを発明した夫婦』鹿島茂より)
王様、貴族、ブルジョワが生み出したパリ的再生産のしくみ/デパートを発明した夫婦/ホテル/ファッション

▲ 講座一覧に戻る

鉄道の誕生、ブルジョワたちはリゾートへ

「これら見知らぬ少女たちの一人は手で自転車を押していた。他の二人は、ゴルフのクラブを持っていた」(『失われた時を求めて』プルースト、鹿島茂訳)
地下鉄の誕生/PLM鉄道/意外?鉄道と読書/リゾートへ(地中海へ、ノルマンディーへ)/スポーツを楽しむ/自転車というスタイル

▲ 講座一覧に戻る

パリの人間模様~バルザック『人間喜劇』

「老嬢の秘めた生活であったが、うれしさを抑えきれず、ついそれをオルタンスに漏らしてしまったので、若い娘は好奇心をそそられ、このベットの「恋人」についていろいろ質問するのだった。」(『従妹ベット』バルザック、大矢タカヤス編)   
『人間喜劇』から〜『私生活情景』/『パリ生活情景』

▲ 講座一覧に戻る

街が芸術

「馬車は歩みをはやめてアンヴァリッドへ向かい、セーヌ川を渡った。そして、機でも織るように行き交う馬車のあいだを、エトワール広場の凱旋門をめざして、シャン=ゼリゼの並木道を進んでいった。」(『死のごとく強し』モーパッサン、鹿島茂訳)
街自体が作品・印象派に描かれたパリの橋/地下鉄駅とギマール/せむし男とノートル=ダム/ベンヤミンのパッサージュ

▲ 講座一覧に戻る

エンタテインメントの街

「クリスチーヌ・ダーエが誘拐され、シャニー子爵が行方不明になり、兄のフィリップ伯爵が殺害され、遺体がオペラ座の地下、クリスプ街の近くに広がる湖のほとりで発見されるという、・・・」(『オペラ座の怪人』ガストン・ルルー、長島良三訳)
キャバレー/ムーラン・ルージュ/カフェコンセール/シャノワール/天井桟敷の人々と怪人の?オペラ座

▲ 講座一覧に戻る

近代パリの思潮~サン=シモンとフーリエ

「すべては産業によって、すべては産業のために」(『産業』サン=シモン)   
サン=シモン・キーワードは開発と生産/銀行・鉄道・株式会社が三種の神器/パリの実業家、ペレール兄弟
「この新秩序においては人の情念の増すほどに多くの活力が得られるだろうということを知って、私はこんな風に推論した」(『四運動の理論』フーリエ、巌谷国士訳)   
フーリエ・情念引力の法則/欲望と宇宙観

▲ 講座一覧に戻る

食欲の街、パリ~バルザックの食卓、ゾラの胃袋

「ヴェリに入り、パリの快楽の入門に、絶望の慰めとなるような夕食を注文した。ボルドーのワインを一本、オーステンデの牡蠣、魚、ヤマウズラ、マカロニ、果物。」(『幻滅』バルザック〜アンカ・ミルシュタイン著『バルザックと19世紀パリの食卓』塩谷祐人訳より)
ガストロノミー/カフェ/ブラッスリー/居酒屋/マルシェ

▲ 講座一覧に戻る
  お申込みは終了いたしました。