講座詳細

「日常の中にある禅を知ろう」

禅というと坐禅修行のイメージが強く、また、難解で一般の生活とはほど遠い世界の事と思う人が少なくないかもしれません。しかし、禅の教えでは日常の行いやふるまいすべてを修行ととらえています。食事を作る事も修行の一環です。食事前には「食事五観文」と呼ばれる食事作法の教えを唱え、万物に感謝の気持ちを表し、食材を無駄なく大切にいただくことで、精進の心を養います。掃除や農作業、建物の修繕といった勤労作業も、一つ一つの動きを通して、自分自身を見つめなおす事につながる大切な修行とされています。 また、茶道や華道、能や狂言など日本の文化として根付いているものの中には、禅に由来し、あるいは影響を受けているものが多いことがわかります。身の回りの意外なところで禅の心が生きています。

10月18日(火)~11月27日(日)に東京国立博物館で開催される特別展「禅―心をかたちに―」では、臨済宗・黄檗宗の源流に位置する高僧、臨済義玄禅師の1150年遠諱と、日本臨済宗の中興の祖、白隠慧鶴禅師の250年遠諱を記念して、各本山や末寺、塔頭に伝わる高僧の肖像や墨蹟、仏像、絵画、工芸など多彩な名宝の数々を一堂に集めます。我が国における禅僧たちの足跡や禅宗の教えが日本文化に対し果たしてきた役割を紹介します。禅の真髄に触れられる貴重な機会となるでしょう。

この講座は同展の開催を記念し、坐禅、マインドフルネス、瞑想、異文化交流をキーワードに、身近にある禅の考え方を学ぶ場となります。

 お申し込み受付を終了いたしました。多数のご応募ありがとうございました。
日時・会場
日程: 2016年9月30日、10月7日、14日(いずれも金曜日)
時間: 18:45-20:30[講義・質疑応答時間を含む]
会場: 日本経済新聞社 東京本社2F SPACE NIO

定員 80名
※定員に達し次第、申し込みを締め切らせていただきます。
この講座は勝手ながら最少催行人数(30名)を設けさせていただきます。
最少催行人数に達しない場合は講座を中止する場合がございます。
その場合は全額返金させていただきますので予めご了承いただきますようお願い致します。

受講料 16,200円 (税込み、特別展「禅―心をかたちに―」の観覧券1枚を含む)
※受講料の支払は、お申し込み完了後、振込でお願いいたします。
振込先等の詳細は、申し込み時にご登録のメールアドレス宛にお送りする完了メールでお知らせします。
特典 特別展「禅―心をかたちに―」(東京国立博物館 10月18日〜11月27日)の観覧券1枚を第1回講義の際に配布いたします。
※観覧券の払い戻し、換金はできません。あらかじめご了承ください。

講  師

【9月30日】
安村 敏信 萬美術屋、元板橋区立美術館長

1967年東京都生まれ。1990年学習院大学法学部卒業。1990年から2001年にかけて静岡県三島市龍澤寺専門道場にて禅修行。2003年全生庵住職となる。(第七世)2016年には日本大学危機管理学部客員教授に就任。安倍首相や中曽根元首相などの政界・財界人が多く参禅する全生庵にて、坐禅会や写経会など布教に努めている。著書に「最後のサムライ山岡鉄舟」(教育評論社)、「坐禅のすすめ」(幻冬舎)、「花のように、生きる」(幻冬舎)、「13歳からの仏教塾」(海竜社)、「三つの毒を捨てなさい」(KADOKAWA)などがある。

【10月7日】
安村 敏信 萬美術屋、元板橋区立美術館長

1980年横浜市生まれ。2004年慶応義塾大学医学部医学科卒業。臨床研修修了後、慶應義塾大学病院精神神経科、国立病院機構久里浜医療センターなどで精神科医として診療に従事。2011年から建長寺専門道場にて3年半にわたる禅修行。2014年末から横浜にある臨済宗建長寺派林香寺住職となる。現在は寺務の傍ら都内及び横浜市内にあるクリニック等で精神科診療にあたっている。著書に「『あるある』で学ぶ 余裕がないときの 心の整え方(できるビジネス)」(インプレス、10月14日発売予定)がある。精神保健指定医・日本精神神経学会認定専門医・医師会認定産業医

【10月14日】
安村 敏信 萬美術屋、元板橋区立美術館長

1978年京都市生まれ。2003年東京大学大学院農学生命科学研究科修了。埼玉県新座市・平林寺にて3年半の修行生活を送った後、2007年から退蔵院副住職。新しい試みとして外国人に禅体験を紹介するツアーを企画するなど、日頃の日本文化の発信・交流が高く評価され、2009年5月、観光庁Visit Japan大使に任命される。また、2011年から京都市「京都観光おもてなし大使」。2016年には『日経ビジネス』の「次代を創る100人」に選出される。2011年、日本の禅宗を代表してヴァチカンで前ローマ教皇に謁見、2014年、日本の若手宗教家を代表してダライ・ラマ14世と会談し、世界の様々な宗教家・リーダーと交流。世界各国で宗教の垣根を超えて活動中。著書に『大事なことから忘れなさい~迷える心に効く三十の禅の教え~』(世界文化社、2014年)、『こころを映す 京都、禅の庭めぐり』(PHP、2016年)、「ビジネスZEN入門」(講談社+α新書、10月20日発売予定)がある。

講座内容

坐禅のすすめ 禅とマインドフルネス~日本から世界へ、今邂逅する慈しみの心~

グローバル社会における禅と日本文化  

達磨像
白隠慧鶴筆 江戸時代 18世紀 大分・萬壽寺蔵

国宝 瓢鮎図
大岳周崇等三十一僧賛 大巧如拙筆 室町時代 15世紀
京都・退蔵院蔵

国宝 慧可断臂図
雪舟等楊筆 室町時代 明応5年(1496) 愛知・齊年寺蔵

青磁輪花茶碗 銘「鎹」
龍泉窯 中国・南宋時代 13世紀 愛知・マスプロ美術館蔵