講座詳細

「熊谷守一・赤瀬川原平・老人力」

熊谷守一(1880~1977)は、明るい色彩と単純化されたかたちを持つ作風で知られます。花や虫、鳥など身近な生きものを描いた晩年の作品は、世代を超えて多くの人に愛されています。飄々とした味わいを持つエッセイ『へたも絵のうち』(原著は1971年、現・平凡社ライブラリー刊)は、現在もロングセラーの文庫となって若い層にも読み継がれています。その作品は一見ユーモラスで、何の苦もなく描かれたように思えます。しかし、若い時期から晩年までの制作を詳しくたどると、暗闇や逆光など特殊な条件下でのものの見え方を探ったり、スケッチをもとに同じ図柄を複数の作品に用いる方法をつくり上げたりと、様々な探究の跡が見えてきます。穏やかな作品の背後には、科学者にも似た観察眼と考え抜かれた制作手法とが隠されているのです。

12月1日(金)~2018年3月21日(水・祝)に東京国立近代美術館で開催される「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」展は、最新の研究成果を踏まえて行う、東京で久々の大規模な回顧展です。≪雨滴≫(1961年、愛知県美術館 木村定三コレクション)、≪猫≫(1965年、同)といった代表作をはじめ、200点以上の作品や資料が一堂に会します。97年の人生をひたすらに生き、そして描いたその作品世界を存分に感じ取っていただけたら幸いです。

この講座では同展の開催を記念し、山下裕二先生に、赤瀬川原平さんを通して出会った画家・熊谷守一についてお話いただきます。

お申込み
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日時・会場
日程: 2018年1月17日(水)
時間: 19:00~20:30(講義・質疑応答時間を含む)
会場: 日本経済新聞社 東京本社2F SPACE NIO

定員 80名
※定員に達し次第、申し込みを締め切らせていただきます。
この講座は勝手ながら最少催行人数(30名)を設けさせていただきます。
最少催行人数に達しない場合は講座を中止する場合がございます。
その場合は全額返金させていただきますので予めご了承いただきますようお願い致します。

受講料 5,400円(税込み、「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」展の観覧券1枚を含む)
※受講料の支払は、お申し込み完了後、振込でお願いいたします。
振込先等の詳細は、申し込み時にご登録のメールアドレス宛にお送りする完了メールでお知らせします。
特典 特典:「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」展(東京国立近代美術館12月1日~2018年3月21日)の観覧券1枚を講義の際に配布いたします。
※観覧券の払い戻し、換金はできません。あらかじめご了承ください。

講  師

山下 裕二 美術史家、明治学院大学教授

美術史家、明治学院大学文学部芸術学科教授。1958年広島県生まれ。東京大学大学院修了。
室町時代の水墨画の研究を起点に、縄文から現代美術まで、日本美術史全般にわたる幅広い研究を手がける。
企画監修した展覧会に「ZENGA展」「雪村展」「五百羅漢展」「白隠展」「驚異の超絶技巧! ー明治工芸から現代アートへー」など。著書に『室町絵画の残像』『岡本太郎宣言』『日本美術の二〇世紀』、『狩野一信・五百羅漢図』『一夜漬け日本美術史』など。『日本美術全集』(全20巻)編集委員も務める。

熊谷守一《猫》1965年 愛知県美術館 木村定三コレクション

熊谷守一 1971年(91歳)
撮影:日本経済新聞社

熊谷守一《ヤキバノカエリ》1956年 岐阜県美術館

熊谷守一《自画像》
1904年 東京藝術大学蔵

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