日本ピアノ教育連盟 ピアニスト 鶴園紫磯子 Vol.1 フランス近代音楽への招待
1880年代から20世紀初頭に開花したフランス近代音楽の黄金期を辿る講座へピアニスト・音楽史家の鶴園紫磯子がご案内いたします。ドイツ音楽隆盛だったこの時代にフランス音楽の創造を目指して「国民音楽協会」が設立されました。主要メンバーの一人ヴァンサン・ダンディの交響楽『山の夏の日』の演奏、またフランス詩の魅力を音楽化したフォーレの歌曲、マラルメの象徴的美の世界を表現したドビュッシーの『牧神の午後への前奏曲』の演奏などを通して「音楽」が生まれる瞬間をフランスの風土や文化を背景にご紹介します。
収録曲:
ヴァンサン・ダンディ 交響楽『山の夏の日』抜粋(ピアノ連弾版)
クロード・ドビュッシー 交響楽『牧神の午後への前奏曲』(ピアノ連弾版)
※視聴期間:購入後30日間(期間内は何度でもご視聴いただけます)
鶴園紫磯子 Shikiko Tsuruzono
桐朋学園大学附属子どものための音楽教室に学ぶ。第19回全日本学生音楽コンクール小学生部門東日本大会第一位。日本コロンビア発売のLP「子どものための現代ピアノ曲集」にて第22回芸術祭奨励賞。桐朋女子高等学校音楽科卒業後、フランス政府給費留学生として渡欧。パリ国立高等音楽院ピアノ科卒業、同大学院室内楽研究課程修了。1977年ジュネーブ国際音楽コンクール室内楽部門で銀賞。フランスをはじめ各地で演奏活動、国営ラジオに出演。帰国後はフランス・ソルボンヌ大学で学んだ美術史、音楽史を生かした「近代音楽とジャポニスム」研究に取り組み第2回ジャポニスム学会賞を受けた。2001年パリ日本文化会館にて「フランス芸術と日本の文芸」ジャポニスム研究の成果を共同発表。また思文閣出版「ジャポニスム入門」に執筆。2012年オルセー美術館、日本経済新聞社ほか主催の「ドビュッシー展」(ブリヂストン美術館<現アーティゾン美術館>)にて講演を行う。C D「ジャン・クラ室内楽作品」2013を発表。日本経済新聞文化欄に絵画10選「音楽が生まれる情景」を執筆。桐朋学園音楽教室主催で「フランス近代音楽とその芸術的背景」の講演を12年にわたって行った。桐朋学園大学講師を務める傍ら演奏活動を行い、作品解釈に芸術的背景を融合させる活動を続けている。
これまでに 安川加壽子、高良芳枝、 Y.ロリオ、G.ムーニエ、G.ジョワ、H.ピュイグ=ロジェらの薫陶を受ける。
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ダイジェスト
1:30
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本編
47:42